BUSINESS

東宝、4つのセクション

東宝には、大きく分けて、4つのセクションがあります。
映画の製作・配給や、作品の2次利用、アニメ製作などを行う「映画・映像事業」、演劇の製作・興行を行う「演劇事業」、全国120の不動産を保有する「不動産事業」、そしてコーポレート機能を担う「管理本部」です。

映画・映像事業

映画ビジネスの流れと映像本部部門の機能についてご紹介します。

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    つくる

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    売る

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    興行

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    二次利用

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    つくる

    企画 / 製作

    映画ビジネスのスタートラインにあたるのが「企画・製作(プロデュース)」です。東宝では様々な部署で作品のタネを生み出す「企画」を行っています。【映画調整部】【映画企画部】では実写映画や長編アニメーション映画を、【映像事業部】ではTVシリーズアニメ(TOHO animation)やODS作品の企画を行っています。プロデューサーは「企画」だけでなく、作品作りやプロモーションに至るまで、全ての工程に携わります。

    製作委員会・プロデューサー
    映画製作には巨額の資金が必要です。現在、日本では多くの作品が1社で映画を製作するのではなく、映画会社・テレビ局・出版社・新聞社・広告代理店・通信事業会社など複数の会社が集合し製作費を共同で出資する「製作委員会方式」で製作されています。企画・製作の中心人物となる「プロデューサー」は、アイディアの立案から作品完成までの制作工程のみならず、製作委員会各社間の調整役も担います。「プロデューサー」は企画をヒト・モノ・おカネを使ってビジネスに仕立てていく仕事です。
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    売る

    配給

    営業

    多くのスタッフの力を結集させて生まれた作品を、お一人でも多くのお客様に観て頂くために重要なのが「営業」です。「配給」とは映画を映画館に売ることを指します。作品のターゲット、ポテンシャルなどあらゆる情報を吟味し、「映画」を多くのお客様にご鑑賞頂ける環境を、映画館にご用意頂けるよう整えるのが映画セールスの仕事です。東宝の「配給力」は他社に負けない圧倒的な強みです。

    宣伝

    作品の存在を広く世間に知らせながら、同時にその作品ならではの魅力を伝え、お客様の鑑賞意欲を高めるのが「宣伝」の仕事です。数多くの作品が競合する中で、様々なメディアでの情報発信や、様々な企業様からの宣伝協力を頂きながら、その作品をいかに「他と違う魅力的な1本として伝えられるか」が宣伝担当者の腕の見せ所です。【宣伝部】では東宝配給作品の宣伝を、【映像事業部】ではTVアニメや劇場用アニメ・ODS作品の宣伝を行っています。

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    興行

    興行

    映画館で作品が公開され、お客様にご鑑賞頂くことを「興行」と呼びます。東宝グループでは事業再編を経て、TOHOシネマズ(株)が映画興行事業を担っています。東宝グループ全体(※)では2021年8月末現在で75サイト702スクリーンを有しています。

    ※TOHOシネマズ(共同経営館を含む)、関西共栄興行・東京楽天地・オーエスの経営劇場を含む

    興行収入と配給収入
    お客様から頂く鑑賞料金を興行収入(興収/コウシュウ)と呼びます。映画館は、この中から、配給会社に対し映画上映料(映画料)を支払います。これを配給収入(配収/ハイシュウ)といいます。
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    二次利用

    ライセンスビジネス

    東宝では、映像を取り巻く様々なビジネスチャンスに挑戦しています。【映像事業部】では映画に関連した劇場商品やパンフレット、ビデオパッケージの制作以外にも、キャラクター開発、ECサイトの運営など、新規領域も開拓中です。【デジタル・コンテンツ営業部】では、配信プラットフォームやTV局への番組販売を行っています。【国際部】では、東宝が海外配給権を保有する映像コンテンツ(映画、テレビシリーズ他)の海外への配給や、海外におけるキャラクター著作権利用や商品化権の許諾、商品化権の取得等を行っています。国内ではトップシェアを誇る東宝ですが、世界市場では、まだまだ新たな領域と可能性が無限に広がっています。『GODZILLA: KING OF THE MONSTERS』のように、自社IP(知的財産)を活用し、海外のスタジオとパートナーシップを結び、共同開発・製作を行う海外戦略も進めています。

VOICE

先輩の声

  • 映画企画部 映画製作室
    Y. I.(2010年入社)

    映画プロデューサーは、まず企画のタネを見つけ、作品をお客様に届けるまでの青写真を描きます。そして作品製作の全行程を一身に背負います。良いことも悪いことも、映画作りの全てを受け止め判断できる唯一の存在が映画プロデューサーだと思っています。
    プロデューサーは作品の中身(脚本)にも深く関わります。作品のリアリティを生むために、私自身の経験や感情も総動員します。若い頃に企画した作品と中堅の今では、興味や関心も変化しました。その都度自分にとって新鮮なテーマに向き合う、企画という仕事に魅力を感じています。
    映画プロデューサーと言っても、人によって得意分野は様々。正解がない仕事だからこそ、様々な人から学び、自分の個性を磨いていく醍醐味があります。東宝の企画セクションは、上司や後輩、年次を問わず全員が個性の異なるライバルであり、切磋琢磨できるチームです。それが他社にない強みだと考えています。

  • 映像事業部 映像企画室
    E. I.(2013年入社)

    映像事業部は東宝の中で最もベンチャー気質を感じる部署。外部からも人材が合流して新しい事業をどんどん始めているセクションです。入社3年目で立ち上げ間もないTOHO animation RECORDSに参加し、前例のない仕事に挑戦しました。
    現在はアニメのプロデューサーとして、企画・製作を担当しています。常々感じているのは、プロデューサーの仕事に正攻法はないということ。どんなに準備を重ねても作品制作にはトラブルがつきもので、日々沸き起こる問題に対処し、課題を解決していくのがプロデューサーです。掲げた旗をずっと振り続けて、進む方向を示し、ゴール地点までしっかり車(作品)を走らせる。その覚悟をもち、クリエイターや作品を活かす製作プロデューサーでありたいと思っています。

  • 映画営業部 映画営業室
    T. I.(2011年入社)

    映画館をスーパーマーケットに例えると、映画という「商品」にとって、最良の時間帯の一番大きなスクリーンが「最もいい陳列棚」です。セールスは映画館に対し、東宝配給作品を「いい棚」に置いてもらう交渉をしています。交渉では、相手に「ヒット間違いないな!」と思ってもらえるプレゼンを心がけています。企画の長所や、綿密な宣伝戦略など、社内の企画・宣伝チームと連携し、作品のポテンシャルを伝えます。交渉を通じて信頼関係を築き、映画館の皆さんをも巻き込んで、大ヒットというゴールに向かって登っていく仕事です。
    やりがいを感じるのは、やはり作品が大ヒットした時。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のような歴史的な作品にセールスとして関われることに誇りを感じています。

  • 映画宣伝部 宣伝企画室
    C. M.(2015年入社)

    入社5年目から、宣伝プロデューサーとして、担当作品を一人でも多くの人に観て頂くために、「どの方向に宣伝を走らせていくか」道筋を示し指揮を執る仕事をしています。宣伝は一人の力ではできません。様々な関係者、チームメンバーが意見を出し合い、やり方を考えるからこそ、一遍通りではない宣伝を構築することができます。毎回異なる魅力をもつ作品に出会い、時代のトレンドに敏感に対応し、新しい発想を試していく。宣伝は、何年経っても新しい発見や驚きがある仕事です。
    作品には製作陣の努力や熱意が込められています。その作品を預かった宣伝プロデューサーがもし下を向いてしまったら誰もついてきてくれません。「この作品をあなたに任せて良かった」と思ってもらえるよう、常に前に向かって進むことをモットーにしています。

  • 国際部 国際戦略室
    R. K.(2015年入社)

    国際部では「海外に作品を売る」ことだけでなく、売った先の現地で「ファンを生み出す、市場をつくる」ことを考えます。特にTVアニメはシリーズが続く長期戦。販売して終わりではなく、売上目標や宣伝プランといったところまで海外パートナー企業とタッグを組んで取り組みます。いまや海外での需要は新しいアニメ作品製作の下支えとなっています。個別作品の展開だけでなく、アニメの海外市場拡大にも貢献できることはやりがいの一つです。
    また、東宝は『ゴジラ』や『モンスター・ハンター』等、海外との共同製作も特徴です。これらのコネクションや実績を基に、海外で戦えるようなコンテンツを増やし、それらを伸ばすビジネスインフラを整えていく仕事にも魅力を感じています。

演劇事業

演劇部では東宝演劇の企画・製作からお客様のおもてなしまで、
演劇ビジネスの“川上”から“川下”まで手掛けています。

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    売る

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    売る・興行

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    二次利用

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    つくる

    企画 / 製作

    東宝演劇ではミュージカルからストレートプレイまで、幅広いジャンルの作品を企画しています。どのタイトルをいつ、どの劇場で、どれくらいの期間上演するのが最も効果的なのかを決定し、企画開発を進めます。魅力的な海外作品があれば日本における舞台化権を獲得するために交渉します。上演が決定した作品は、プロデューサーが中心となり、舞台化に向けて出演交渉や権利獲得を行い、稽古やセットの制作にも立ち会い、制作現場をサポートします。

    レ・ミゼラブル

    RENT

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    売る

    宣伝

    東宝演劇を広くお客様に知って頂き、チケットを購入して頂くために、作品の魅力を伝える宣伝を行います。チラシ、ポスター、ホームページ、あるいは新聞や雑誌に掲載する広告などの宣伝素材を発案・制作する他、製作発表をはじめとする記者会見を立案しメディアでの露出を狙うなど、様々なパブリシティ活動を通じて公演情報を発信します。

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    売る・興行

    帝国劇場 / シアタークリエ

    100年を越える歴史と伝統を誇る「帝国劇場」と、新しい挑戦を続ける「シアタークリエ」の2か所の直営劇場にて、初日から千穐楽まで毎日お客様に心のこもったおもてなしをしています。興行収入の管理や、チケット販売戦略の立案を行うのは、劇場勤務の「営業係」です。お一人でも多くのお客様に劇場へ来て頂くため、チケット券売戦略やリピーター施策を立案します。営業活動のほか、自ら接客も行い、演劇という「ライブ」の醍醐味を日々お客様に届けています。

    帝国劇場

    シアタークリエ

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    二次利用

    商品事業 / 外部公演など

    作品に関連したグッズやパンフレット、ビデオパッケージを制作する商品諸事業のほか、直営劇場ではない全国各地の外部劇場にて、東宝演劇を全国のお客様に届ける試みにも力を注いでいます。演劇部の作品を外部の劇場に「売る」営業活動のほか、公演スポンサーの獲得など、各地方の特色や傾向を見極めつつ、ビジネスとして演劇のより大きな可能性を探っています。

VOICE

先輩の声

  • 演劇部 営業戦略グループ シアタークリエ
    K. H.(2010年入社)

    東宝演劇の強みは、演劇の直営劇場を持ち、自社製作作品を豊富にラインナップすることでキャスト・クリエイターとの関係性や営業・宣伝のノウハウを蓄積していることです。私の所属する営業係はチケット販売戦略と公演運営を担うセクションです。前売開始時期を策定し、チケットの各販売先と密に連携し、公演を満席にするための効果的な戦略を組み立て、宣伝室と二人三脚で作品プロモーションや販促施策に関わります。並行して、上演中の作品ではロビーに立ち自らお客様をお出迎えします。
    私は入社1年目に営業係として劇場で勤務していた際、東日本大震災を経験しました。公演中止や自粛ムードの混乱の中、お客様にお声かけ頂いた「こんな時だからこそ娯楽が必要だよ」という言葉が強く印象に残っています。現在、演劇界が直面している新型コロナウィルス禍の影響は少なくありませんが、演劇をお届けする使命、東宝が担う使命を感じながら日々業務に邁進しています。

不動産事業

全国120の所有不動産の有効活用は、当社の経営基盤を支える大きな柱であるだけでなく、
映画・演劇・アニメーションその他のコンテンツと連携した当社ならではの不動産戦略に基づき、
「街づくり」や地域の活性化を図り、社会貢献を果たしています。

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    売る

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    所有物件の再開発 / リニューアル

    東宝の不動産事業は魅力ある文化的街づくりを行っています。原点は1930年代、東宝グループ創業者の小林一三が描いた「有楽町アミューズメント・センター」構想により、東京宝塚劇場、日比谷映画劇場、有楽座が続々とオープンしたことに遡ります。1980年代には、老朽化した映画館跡地を有効活用し、大阪・梅田の「HEPナビオ」に始まる商業施設開発を行っていきました。2000年代以降は所有する主要ビルを相次いで再開発。2015年には“TOHOシネマズ×ゴジラヘッド×不動産開発”の組み合わせが実現。当社事業の象徴ともいえる「新宿東宝ビル」が新宿・歌舞伎町にオープンしました。2018年には「日比谷を日本版ブロードウェイに」との構想を掲げ、開業30周年を迎えた「日比谷シャンテ」を大リニューアル。ショッピングセンターの改装に留まらず、新しい広場「ゴジラスクエア」を中心に据え、当社創業の地である日比谷の街全体を生まれ変わらせました。

    有楽町マリオン

    日比谷シャンテ

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    売る

    テナント誘致 / 日比谷シャンテの運営

    全国に保有するオフィスビルや、東宝直営のショッピングセンター「日比谷シャンテ」をはじめとする保有商業施設へのテナント誘致を行います。良好な関係構築から賃料交渉まで、テナント様と一緒に当社物件の価値を高める不動産経営を心掛ける他、直営の「日比谷シャンテ」では年に2回開催される「シャンテバザール」の販促統括も行います。

    新宿東宝ビル

    東京宝塚ビル

    東宝シアタークリエビル

    東宝南街ビル

    京都東宝ビル

    仙台東宝ビル

    東宝ツインタワービル

VOICE

先輩の声

  • 不動産経営部 商業マネジメント室
    T. M.(2011年入社)

    東宝は映画や演劇、ゴジラといったコンテンツを持つ会社です。そのエンターテイメント企業の不動産経営部だからこそできる、街を面白くする開発があると思っています。また、コロナ禍で映画・演劇事業が大きな打撃を受けた中、不動産事業が会社を支えました。「映画・演劇・不動産が経営の3本柱」という東宝の強みを改めて実感しました。
    私自身のキャリアの中では映画宣伝の仕事も経験していますが、「どんなお客様にどんな体験をして頂きたいのか、どんなアプローチが有効か」を考えることは、不動産の仕事にも共通する部分です。商業マネジメント室では、世の中の様々な事柄・トレンドに対して「何故そうなっているのか?」を深く思考し、緻密な戦略を立て、自社物件にテナント様を誘致します。誘致したテナント様が開店し、街やビルに新たな活気が生まれた時に達成感を感じます。

管理本部

営業部門と管理部門は会社の両輪であり、会社が安定した事業を展開していくために、
組織の基盤を支える管理部門の活躍は不可欠です。
2020年には管理部門の連携強化のため管理本部が立ち上がりました。
管理部門が戦略的に会社の経営に関与していく体制となり、
管理本部は、映画や演劇の事業を高める重要な役割を担っています。

主な部署

  • 人事部
  • 総務部
  • 法務部
  • 経理財務部
  • 情報システム部
  • 経営企画部

VOICE

先輩の声

  • 経理財務部 経理室
    A. Y.(2010年入社)

    経理財務部は東宝の営業活動を支えるディフェンスラインです。会社全体の日々の売上・原価・宣伝費・経費等を正確に管理し数値化する。そしてリスクマネジメントを意識した視点で、事業の拡大や変化、各部門が目指すところを支援しています。
    企業の会計や税務の制度は毎年見直しされています。我々はその情報をキャッチアップし、東宝における課題を洗い出します。そして担当の営業部門や、専門家と協議し、解決への道筋を探っていきます。
    東宝社内では、営業部門、管理部門問わず他部門との関わりが活発で、日々新しい情報が入ってきます。常にアンテナを張り、視野を広げていくことが大事だと感じています。