ROOKIES TALK RETURNS

新人座談会リターンズ

昨年、新入社員座談会に登場した若手社員が、それぞれの配属先での経験を経て再度集結!東宝独自のジョブローテーション制度について、配属先で印象に残ったエピソードについてなど、それぞれの仕事について今思うことを語る。

※このコンテンツは2021年に作成されたものであり、社員の所属部署は2021年当時のものです。

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目次

若手育成のジョブローテーション制度「GYUTT」(ギュット)

新入社員は入社後の2年間で、営業系部門、管理系部門、劇場部門のうち2部門を1年ずつ経験するジョブ・ローテーション制度。入社後の2年間でギュッと(GYUTT)多様な職務経験を積むことで能力・適性の幅を広げ、入社3年目からはより大きな役割を果たして活躍してもらうことを期待しています。異動の前には自己申告書の提出と面談を実施しています。また「GYUTT」期間が終了したのちも適宜人事異動が行われます。

  1. EPISODE 01オープニング

    配属から約1年半を振り返る

  2. EPISODE 02T. A.編

    やるべきことに気づくたびモチベーションアップ

  3. EPISODE 03M. F.編

    予想外の配属も「すべてが良い時間」

  4. EPISODE 04R. M.編

    配属によって見えた意外な自分

  5. EPISODE 05エンディング

    ジョブローテーションを経験して

TALK01TALK02TALK03TALK04TALK05

配属から約1年半を振り返る

属から1年半の仕事、配属、
モチベーションを振り返ってみよう!

T. A.

今日は、本配属後のモチベーションのアップダウンをグラフにして、それを見ながら語り合うわけなんですけども。

M. F.

自分はわりと一定だったから、2人のグラフを見て「こんなに心が動いてたのか!」と逆に新鮮に思ったよ。(笑)

R. M.

(モチベーショングラフを見て)みんなそれぞれけっこう山、谷があるね!では、さっそくA君から見ていきましょう!

T. A.編「やるべきことに気づくたびモチベーションアップ」

理業務に配属され「もっとやりたい!」と焦る

T. A.

配属が決まったときにはそれだけですごくモチベーションが上がりました。宣伝部は希望の配属先でもあったので、なおさらです。
配属先は管理室で、仕事内容は請求書の処理など「部を支える仕事」。コロナ禍で宣伝活動自体が縮小していたので仕事量は多くはありませんでした。正直、モチベーションが高かった分「もっとやりたい」という気持ちが強くて。

R. M.

「もっとやりたい」っていう感じ、よくわかるな。きっと新入社員全員同じように思ってたと思う。

T. A.

そんな中で書類の処理を間違うミスをしてしまい、「自分は基本的なこともできないのか」と落ち込んだんですよね。乗り越えることができたのは、上司がどんな仕事でも同じように丁寧に向き合う姿勢を見て、自分が仕事に大小をつけてしまっていたことに気づいたから。「上司のようにどんな仕事でも丁寧に進めよう!」と思えたんです。

伝の前線で自分の企画が形になった!

T. A.

私はGYUTT1年目の期間に部内異動を経験し、12月にメディア・プロモーション室(メディプロ室)に異動になりました。ここではガラッと業務が変わり、宣伝の前線に立つことになりました。メディプロ室は宣伝の中でも、SNSなどの広告戦略を考える部署で、まさにもともとやりたい仕事でした。

M. F.

(モチベーショングラフを見て)モチベーションも上がってる!

T. A.

最初は「楽しそう!」というだけだったんですが、いざやるとなると第一線で活躍するクリエイターとの仕事で緊張感は高く、泥臭い調整業務も多いし、右も左もわからず戸惑う場面もありました。担当作品で過去に例のない「YouTubeの企画をバズらせる」というミッションを与えられ、楽しいけど大苦戦!自分の未熟さを痛感しました。「バズらせる」ってそう簡単には実現しないんですよね。
でも、そういう経験のおかげで、2つ目の担当作品の仕事は充実感がありました。原作のないオリジナルの実写映画で自由度高く宣伝を企画させていただき、自分が考えた企画で俳優陣の素顔を引き出すこともできました。

R. M.

自分の企画が世に出て、反応があるのは嬉しいよね!

IT分野で「社内を良くする」仕事の重要性を知る

T. A.

2作品目の公開直後にGYUTT2年目の異動を迎えました。異動先は情報システム部。ITなんて全然わからないし、何なら避けてきた分野。最初は「やっていけるのか」と毎日心配で、それでもお給料をもらっている以上はそれに値する仕事をしなくてはと焦って、パンクしそうになりました。

M. F.

宣伝で波に乗ってきたところでの異動だと、目線が社外に向いていたのが社内に移って、世界が狭くなったような気がしてしまうかもね。

T. A.

それもあったかな。でも今は、どちらも経験しておいたほうがいいって思うんです。でなければ、宣伝部の活動も、社内の仕事をしている同じ東宝の誰かに支えられているということに気づけなかったと思う。
今は周りの様子を見渡すことができる程度にはなってきました。変化のスピードが早いIT領域で、「とにかく新しいことを吸収しよう」と思って頑張っています。時代に合わせて会社を変えられるのはITですし、まわりまわって自分も働きやすくなるわけですからね!

M. F.編〜予想外の配属も「すべてが良い時間」

報システム部で全社プロジェクトを実行

M. F.

情報システム部に配属されたのは、ちょうどコロナ禍対応が急ピッチで進められていた時期。リモート勤務への対応などで大変そうだけど、だからこそ経験値が上げられそうだと思いました。
実際、配属後さっそく、社員全員のPCをテレワーク用にモバイルに入れ替えるという全社的なプロジェクトを担当することができました。これって、単に機器を入れ替えるだけでなく、新しいシステムを入れたり、その使い方を理解してもらったりと案外重たい業務。僕自身も各社員のところに実際に行って作業を行うのですが、業者さんと一緒に個々の社員に連絡してスケジュールを調整しながら進めていくんです。社長のPC入れ替えもやりましたよ(笑)!入社してすぐ、多くの人と一緒に仕事するときの進め方を学べたという意味でもとても良かった。

T. A.

負荷も相当あったと思うんだけど、それでモチベーションが落ちてないのはすごいよね。

M. F.

ありがとう(笑)。さらにその直後には、2年目の先輩と2人で新しいシステムを導入するプロジェクトの進行も担当しました。3カ月ほどで完了し、システムが動き出したときの達成感は大きかったですね!

しい仕事に戸惑いつつも、
人気作を手掛けてやりがい実感

M. F.

2部署目に異動になったのは、情シスの仕事にも慣れたころ。異動先は映像事業部でアニメの宣伝をする部署でした。宣伝を志望していたものの、アニメにすごく詳しいわけではないので、最初は「お、おう。俺がか!」とちょっと思いました(笑)。

T. A.

「お、おう」って感じわかる(笑)。「まじか!」とも思った。

M. F.

だから最初は先輩についていくのに必死で。担当作品が『呪術廻戦』という人気作で、その劇場版の公開を控え、映像事業部のみならず宣伝部とも一緒に担当させてもらっているのはラッキーだと思っています。「まだ自分では何もできていない」という気持ちもありますが、それでも予告を出したときにリアクションがあれば嬉しいし、忙しい中にもやりがいはあり、今はこれでいいのかなと思っています。

R. M.

実は今、私は宣伝部にいて同じ作品の劇場版宣伝を担当しています。配属初日に同じ会議に出て、行き交っている言葉の意味もわからず、会議が終わったあと2人でいろいろ確認しあったよね。
F君とは別の部署だけど同じ作品に携わることになり、悩み相談もしています。焦りや不安があるなかで、前向きに物事を捉えているのが同期ながらすごいなといつも思っています。

M. F.

新しい仕事にとりかかる中で、まだ何もできていない自分に焦ることもありますが、とにかく今は勉強だ!と思っています。

R. M.編〜配属によって見えた意外な自分

く知らなかった演劇に、仕事を通じてハマるまで

R. M.

最初の配属先がシアタークリエと聞いたときは「まさか!」と思いました。だって私、演劇のことなんて全く知らなかったんですよ。最初の半年は劇場に立って接客を経験するのですが、ルールがたくさんあってとにかく覚えるのに必死。様々なお客様とのコミュニケーションは慣れるまで本当に難しくて、ミスばかりで自信を失っていきました。

M. F.

直接お客様と接する仕事は緊張感があって大変だよね。

R. M.

でも、一緒に働く劇場スタッフに助けられながら半年やっているうちに、だんだんわかることも増えてきて、演劇が好きになってきました。なかでも好きなのが『GHOST』という作品。千穐楽の日とお休みが重なったので、自分でチケットを取って観客として観に行ったんです。そこで目にしたのは満席の客席と、幕が下りるとスタンディングオベーションが起こり、キャストも泣いているというフィナーレ。「ああ、これが演劇なんだ!」と個人的にも演劇が大好きになりました。この出来事がきっかけで、徐々に仕事に対するモチベーションも上がっていった様に思います!
その後は、チケットの販売戦略を立てる営業の仕事も経験しました。公演運営だけでなく「こうやって興行収入を上げていくんだ!」という演劇のビジネスもわかってさらに楽しくなってきたところでGYUTTの異動タイミングに。もう少し演劇営業をやりきりたかったなというのが正直な気持ちです。

望の部署で何もできない自分に落ち込みつつも地道に努力中!

R. M.

異動先は宣伝部。さっきA君たちが異動先を聞いて「マジか!」と思うと言っていたけど、私はもともと宣伝部志望で、そのこともはっきり伝えていたので、辞令が出たときもあまり驚きはありませんでした。

T. A.

でも意外にもモチベーショングラフは下がってるんだね。

R. M.

志望していた部署ではあるものの、とにかく忙しく、目まぐるしく日々を過ごしていて、自分が何もできないのが辛いです。華やかに見える宣伝の仕事ですが、実際は地道な作業も多いんですよ!
でも、「予告ってこうやってできているんだな」とか「ポスターってこうやってできていくんだな」とか、この業界でなくてはできない経験ができているのは間違いありません。とくに今担当している『劇場版 呪術廻戦 0』のようなビッグネームに関われるのは東宝だからこそ。そしてそういう作品も、みんなの苦労があって成り立っているのがよくわかった今は、未熟なりに頑張ってみようと思っています。

T. A.

大丈夫。慣れるまでは辛いかもしれないけど、作品が公開になったら全部報われる!

R. M.

今はとにかく、宣伝部で経験を積みたいですね!

ジョブローテーションを経験して

照的な仕事を経験することが、
社会人としての土台を作る

R. M.

東宝のいいところは、部署が変わると職業が変わったくらい仕事が変化するところだと思います。一つの会社でいろんな仕事ができるんですよね。私が経験した劇場の仕事と宣伝の仕事も全く違います。仕事の内容も働き方も。それを両方経験したことで何が起こったかというと、もとは全く興味がなかった演劇にすっかりハマってしまったわけで。自分自身のキャリアの選択肢も広がったなと感じています。

M. F.

若いうちに複数の仕事をするということは、いろいろな視点を養えるということ。僕が最初に経験した情報システム部は、社内のいろんな業務に幅広く関わる仕事。最初からずっと宣伝の仕事をしていたら、会社の外の世界にばかり目が向いていたと思うんです。1年目の経験があったからこそ、社内外の様々な立場、いろんな人の気持ちを考えられるようになりました。映像事業部で仕事をしている今も、それぞれの立場の視点がわかることが大きなメリットだと思っています。

T. A.

経験してきた職種はどれも東宝という組織の一部で、最終的に自分がどこで働こうと社員の支えで成り立っているんですよね。管理部門は「どうすれば会社が良くなるか」ということに知恵を出し合っているし、営業部門は「いかにお客様を楽しませ利益を出せるか」を考えている。会社がどんなふうに成り立っているのかがわかるのはジョブローテーションのおかげだし、それを理解した上で自分のビジョンを作っていけることは、社会人としての土台を作るためにも重要なことだと思います。自分という人間が一番貢献できる道は何かをしっかり考えていきたいですね。

メージしていたのと違う自分を発見できたのが楽しい

R. M.

いずれにしても、入社前にイメージしていたこととはいろいろ違うことはありますね。宣伝の仕事に抱いていた華やかなイメージの裏にも実際には地道な仕事が勿論ありますし、まさか自分が演劇を好きになるとも思っていませんでした。思いがけない仕事の変化やギャップを楽しんでいます。

T. A.

僕も、もとは「DXって、デラックスのことですか?」なんて言っていたのが、今や仕事を通じてインターネットの仕組みを理解しているわけで、内定者の頃の自分が聞いたらびっくりすると思います(笑)。

M. F.

僕は大学で建築を学び、エンタメ業界への憧れが捨てきれなくて東宝を受けて今ここにいるわけですが、打合せのために出版社を訪ね、自分がマンガで読んでいた作品の宣伝に関わっているなんて、22歳の頃の自分からしたら夢物語ですよね。

R. M.

映画のエンドロールに名前が載ってるのとか、当時からしたらありえない夢だもんね!

M. F.

自分の名前はまだ載ってないけど、でも、同期の名前が載ってるのも嬉しくて、エンドロールを見るために映画見に行ったりしましたね(笑)。同期◯◯だー!って。

R. M.

自分が関わっている作品の名前をいろんな場所で聞くと嬉しくなります。直接関わっていない作品でも、社員や関係者がどのように作り上げたものかを知っているだけに、お客様の楽しんでいる姿をみると誇らしいです。

T. A.

東宝は、仕事として直接作品に関わっていなくても、自分たちがエンタテインメントを支えている意識で頑張る社員が集まっている会社。僕らもこれからもいろんな仕事を経験しながら、エンタテインメントを支えていきたいと思っています!